1人会社におけるAI活用の現状:効率化と課題

はじめに

当社では、約1年前からAIツールを積極的に活用しています。1人会社であるIT Nisekoでも、AIに課金してまで利用する価値があるのか、この記事では、その経験と洞察を共有したいと思います。

現在の利用状況

現在、主に以下のAIツールを使用しています:

  • Claude3(主力ツール): Anthropic社が開発した高性能な対話型AI。複雑なタスクの処理や長文の生成に優れており、ビジネス利用に適しています。特に長文の処理能力と論理的な思考力が高く評価されています。
  • ChatGPT: OpenAI社の代表的な対話型AI。汎用性が高く、様々なタスクをこなすことができます。日常的な質問から専門的な内容まで、幅広い話題に対応可能です。
  • PerplexityAI: リアルタイムの情報検索と組み合わせたAI。最新の情報を含めた回答が得られるため、時事問題や最新のトレンドに関する質問に特に有効です。
  • NotionAI: 生産性ツールNotionに統合されたAI機能。文章の校正、アイデアの発展、タスクリストの生成など、ドキュメント作成やプロジェクト管理に特化した支援を提供します。

これらのツールを組み合わせることで、様々な業務ニーズに対応しています。Claude3を主力としつつ、各ツールの特性を活かして使い分けることで、効率的な業務遂行を実現しています。

AIの活用事例

  1. 長文英語の翻訳・要約
    AIの言語処理能力を活かし、効率的に作業を進めています。
  2. WordPressの問題解決
    CMSの技術的な課題に対して、AIが迅速な解決策を提供してくれます。
  3. 会計処理の自動化
    ルールベースの処理が得意なAIを活用し、煩雑な会計作業を効率化しています。

コスト効果

現状では、1つのサービスあたり月額約20USDの費用がかかっています。しかし、その投資効果は絶大です。例えば:

  • WordPressの問題解決では、従来なら数十時間かかっていたコード修正作業を約1時間で完了できました。

課題と展望

  1. 最適化の余地
    日々の業務に追われ、まだAI活用の最適化には至っていません。
  2. 急速な進歩への対応
    2024年は特にAI技術が急速に進歩しており、まさに過渡期にあります。
  3. プロンプトテクニックの位置づけ
    現在、プロンプトテクニックが注目されていますが、これも過渡期の現象だと考えています。昨年話題になった「プロンプトエンジニア」のような業務も、長期的には意味を失う可能性があります。

まとめ

1人会社におけるAI活用は、まだ発展途上ですが、すでに大きな効果を発揮しています。技術の進歩に合わせて柔軟に対応し、さらなる効率化を目指していきたいと思います。

ちなみにこの記事も、Claude3に10行程度の指示を与えて、10分とかからずに書いた文章です 🙂